サイバーエージェントが赤字でもAbema TVを始めた理由

こんにちは、管理人morunです。
2016年4月から始めたAbema TV。テレビでも代打的にCMをしていますが、アプリが600万ダウンロードを突破しさらなる勢いがついていますね。
母体であるサイバーエージェントも大規模なコストをかけて盛り上げています。
サイバーエージェントがAbeam TVで狙う大きな果実について解説します。
Contents
まずAbema TVについて
サイバーエージェント60%、テレビ朝日40%の出資で立ち上げられたサービス。
社長はサイバーエージェントの藤田晋さん。
社長、自ら陣頭指揮をとってサービス開発。大きなコストを費やし開発や広告で新規ユーザーの獲得に躍起です。その姿勢はネット動画市場を作り出すといった印象です。
名前の由来はサイバーエージェントのアメーバ経営のアメーバに新鮮さや海外で既にアメーバTVが存在していたことなどの理由でAbemaにしたと言われています。
サービスの収益源は?
サービスは無料と有料が存在していて違いは有料が放送後の番組視聴が可能。無料はオンタイムのみの放送視聴となっています。
この有料ユーザーからの収入とあとは広告収入になります。
あとはテレビと同じように動画コンテンツの間に挿入されるCM広告からの収益。
ゼロベースから立ち上げるサービスにしてはリスクの高い思い切った施策ですよね。
だってユーザーに受け入れられなければ収益はならないのですもん。
サイバーエージェント総帥自らの勝負だけあって規模感が大きいです。
スタート時点では赤字覚悟で
実はこのAbemaTVは今までのサイバーエージェントのビジネスの中で相当リスクが高い。
それは配信するコンテンツにかかるコストです。
タレントさんを使えばギャラがかかり、既存番組を購入したり、撮影スタジオを立ち上げたりと、とにかくコストがかかります。
それもAbeam TVの生命線でもある質。これはユーザー減少につながるの避けたいところです。
今の広告費を投入しながら黒字化できるか。これは難易度がかなり高いと思います。
サイバーエージェントが本気で動画に取り組んだわけ
で本題に入るのですが、なぜサイバーエージェントが赤字スタートでも動画サービスを始めたのか?
それは2020年です。
え?オリンピックを放送する?
いやいや、違います。
通信環境の変化、5Gの登場です。4年後にはモバイルの通信速度がさらに上がります。(図はバザップさん)
WiFiでなくモバイル環境でも動画がサクサク見る時代になるのでは?と予測されています。
今って広告バナーは静止画が多いですよね?それが2020年には動画バナーが一般化することになります。
つまり動画を制すると2020年以降の広告業界のトップリーダーになれるのです。
あわよくば電通を揺るがす存在になっている可能性があります。
2020年に飛躍するためにAbema TVでのミッションとは
4年後に向けて赤字覚悟で、いま経験しておきたい項目がこちら。
- ネットにおける動画市場の定着化
- 動画コンテンツ制作能力の向上
- 動画広告の効果向上と一般化
これを達成した先には、大きな果実が得られるのです。
かつて、ネット広告で動画はコケる!と書いていましたが、5Gで環境が変われば動くバナーとしての動画なら普及するのでは。と思います。